ありがた迷惑!?バーの周年祝いではNGな贈り物
バーや居酒屋に通って顔なじみになったりすると仕事終わりなんかに、ついつい足を運んでしまいます。
そうなると避けて通れないイベントがありますよね。
周年イベント。そこで頭を悩ませるのが周年のお祝いです。
ぼくの暮らしている大阪のミナミというエリアでは周年パーティは1年で最大のイベント。
人もめちゃくちゃ集まりますし酒も飲んで飲まれて、とにかく派手なイベントなのです。
よく行くお店、好きなお店の周年なら素敵なお祝いをしたいと思うもの。
ですが、何をあげたら良いかわからないひとも多いんではないでしょうか。
贈り物やプレゼントなどをするのか、現金や商品券を渡すのが普通なのか、逆に押しつけがましいと思われるのから何も渡さないほうが良いのか……
お祝いを贈るなら気の利いたギフトをあげて喜んでもらいたいですよね。
でもぶっちゃけ気持ちは嬉しいんだけど、正直これ貰ってもちょっと困る……というものはあるんですよね。
そこで、元バーのマスターという贈られる者の立場から、もらっても困るもの、嬉しくないものを紹介したいと思います。
目次
生花・花束・花輪・鉢植え
冒頭に書いたように周年てものすごく人が集まるものです。
普段はゆっくり座って飲めるようなお店でも立ち呑みスタイルになったり、入れ代わり立ち代わり人が出入りします。
コップの置き場所もないくらい。
そこに花。
花って結構スペースを取るのですよ。
よっぽど広い店舗でもない限り正直、めちゃ邪魔……
花束なら花瓶を用意しないといけないですし、倒れて割れたりしたらもう最悪……
花輪だったら店内には置いておけないので店の外に置くことになりますが、当然敷地外ですので近隣からの苦情の心配をしなくてはいけません。
「周年だから…」と多めに見てくれる場合がほとんどですが、もし住宅地が近いようなお店だと、そうとも限らない場合もあるでしょう。
「長らくこの場所に根付きますように」と鉢植えを持ってこられる方もいるのですが、気持ちはとても嬉しいのですが場所を取ってしまいます。
ちょっと嫌な言い方をすると邪魔なのに売上にはならないという「ありがた迷惑度高め」なのです。
生花だった場合、その後の世話もしないわけにはいかないわけで、花の知識がないとただただ枯れていくのをみるだけ、という申し訳なさがもれなくついてきます。
周年をお知らせする葉書やポスターには「祝い花は辞退させていただきます」と書いてあることも多いので、必ず目を通してみましょう。
いや、書いてても持ってくる人は持ってくるんですけどね。
小さなお店、10坪以下の店舗の場合、祝い花は自粛しておいたほうが良いでしょう。
開店祝い・開業祝いでよく胡蝶蘭や花輪が飾ってあるのをみるけど?
新規オープンのお店の前を通ると胡蝶蘭(コチョウラン)を飾ってあるのを見かけますよね。
高級店や料理店、とくに独立した場合などは、「この店の人はちゃんとした繋がりをもってるんですよ、良い店ですよ」というのをアピールするのに役立つのです。
昔からのしきたりの部分も往々にしてあるのでしょうが。
根は太くて良く伸びることから、根付くように、また花が垂れているが日本人的な感性に合うのかもしれません。(頭を下げているのを現している)
花言葉は「幸福」「繁栄」。
スナックやラウンジなどへの周年祝い、高級感のあるお祝いをしたい場合には胡蝶蘭や花輪を送っても大丈夫です。
似顔絵とか装飾品・置物
装飾品もあんまり喜ばれないでしょう。
祝花と同様、経営側的に得にならない系だからですね。
見たことがあるのは
- 従業員の似顔絵
- 寄せ書きフラッグ(旗)
- スタッフに似てるキャラの置き物
- 脈絡のないグッズもの(ぬいぐるみとか)
ですね。
誕生日にももらっても「おっ…おう…」と苦笑いされるやつです。
捨てるに捨てられないっていう。
ただ、センスが良かったり店の雰囲気に合っているものだと喜ばれることもありますが、ネタに走ったりスタッフの個性に関わるようなものは「外す」確率が高いです。
どちらにせよ、お店の趣味に合っていないと嫌がられる可能性が高いので避けたほうが無難です。
現金・商品券
現金や商品券なども困ります。
ぼくは「その分飲んでもらえれば嬉しいです」と丁重にお断りします。
ぶっちゃけ、現金に勝るプレゼントはないのですが、ぶっちゃけられないじゃないですか。
めちゃくちゃ受取りにくい。
それに受け取ってしまうと、誕生日やお祝いごと、何かにつけてギフトのお返しをしなくてはいけなくなるということにもなってしまいます。
「いいよいいよお返しなんてー」って言えば良いというものではありません。
あくまで客商売なんで返さないわけにもいかないのです。
個人的にも現金のお祝いってなんだかスマートじゃない気がします。
売り物にできないお酒
お酒の贈り物でも頂いて嬉しいものとそうではないものがあります。
嬉しくないお酒、それは店で使えない、必要のないお酒です。
- ウィスキー専門店に焼酎
- 日本酒専門店ににブランデー
- 家で作った手作り梅酒!
店で売れません。
いやほら、仕事終わりに飲んでね、とか家で楽しんでね、とかそういう気持ちかもしれません。
でもそれってスタッフの誕生日の時のプレゼントじゃね?という心の突っ込みがあったりなかったり。
周年ってお店の誕生日なのです。
お店で使える(売れる)かどうかをよく考えたほうが良いでしょう。
焼酎などでも「ウチはこの銘柄!」って決めているお店もありますので、その銘柄を持って行ったほうが無難です。
例えば芋焼酎は黒霧島を使っているところなら黒霧島を持っていく、など。
周年祝いで一番無難なのは「店に置いてあるお酒を買って、のし紙つけて持っていく」です。
熨斗紙(のしがみ)ってこういうのです。
例外的にボトルキープ化することも
例外的に「これ置いておいてくれたら次から飲むから」とボトルキープ化する慣習が昔からある、と聞いたことがあります。
つまりプレゼントしたお酒を、店が設定した通常価格で自分で飲むということです。
昔はこのスタイルが一般的だったと年配の方から聞いたことがあります。
仕入れもタダでお金が生まれるわけですから店は丸儲けなわけです。
ただ、押しつけともとられかねないので嫌がる店もあるのかなぁ。
よっぽど気心がしれていない限りやめておいたほうが良いでしょう。
食べ物の差し入れ
周年って忙しくてご飯たべる暇もないだろうから食べてねっていうことですね。
ありがたいです、お腹へってます。
ただ、食べ物の差し入れでも本当に困るものもあるのです。
フードメニューにあるもの・被るもの
フードを出している店だと、食べ物の差し入れ自体がよく思われない場合もあります。
だいたいその場にいるお客さんでシェアすることになるので売上が落ちるからですね。
お祝いという性質上、そこまでうるさくは言わないでしょうが少なくとも経営のことも考えてメニューと被らないようにしましょう。
スイーツ・お菓子・アイスクリーム
スイーツ…いや、甘いもの好きですよ…
でも、イマ周年中。酒ノンデル。
そしてスイーツって要冷蔵の場合が多いじゃないですか。
周年中って人が普段よりたくさん来るので酒、ソフトドリンクなどの飲み物や氷、さらにはシャンパンなどの抜きモノなどで冷蔵庫も冷凍庫もパンパンなんですよ。
どこに入れるスペースあるねん…と。
ホールケーキなど持って行こうもんならイラッとされること請け合いです。
牛丼とかのごはん系・ハンバーガー、しかも大量だとNG
わいわいやってる中で、モリモリ普通に食事しにくくないですか?
ガッツリ食事している姿はお客さんには見られたくありません。
要冷蔵・要冷凍と同じでアツアツのものが冷めてしまって、美味しくいただけなくなってしまいます。
それに次の日まで置いておけないもの、となると廃棄、捨てるしかありません。
申し訳ない気持ちでいっぱいにもなります。
酔っ払った勢いなのかネタなのか牛丼10個とかもってくる方もいらっしゃいましたが、店は臭くなるわ、大量に残るわ、出オチだわ、散々でした。
調理しないと食べられない食材
ちょっと良い肉とかお取り寄せ食材、とか調理しないと食べられない食材も困ります。
何度も言いますが周年て超忙しいんです。
てんてこ舞いです。
正直、レンジでチンすらもちょっと大変。
そこに差し入れ持ってきたよーみんなで食べよー作ってーなんて言われても、とても困るのです。
せめて手間のかからないもの、できれば皿などに移さなくても良い物にしましょう。
逆に有り難い食べ物ランキング上位は
とはいえ、お腹自体は空いてるので、先ほど言ったように、モノによってはめちゃくちゃ有難がられるものもあります。
よく聞くのが寿司、餃子ですね。
餃子は臭いが出るんでダメなケースもあるんですが「意外にアリ」という意見を飲食店関係者から聞きます。
匂いの少ない寿司の方が無難ですが「痛みやすい」というのが少し難点です。
- 冷めても美味しい
- 一口で食べれる
- 小さくてもボリューム感がある
というポイントを抑えておくのが大事です。
【大阪王将】餃子、炒飯、唐揚げなど店舗の味をご家庭で!送料無料セットも二日酔い対策系のサプリとかはありがたい
逆にもらうと地味にありがたいものは「二日酔い対策系のサプリ」です。
周年て、シャンパンを開けてもらったり「お祝いに一杯飲んでね」と言っていただいて、それだけでも充分うれしいんですが、スタッフもかなり酔っ払います。
「たくさんお酒飲むだろうから二日酔い防止の差し入れだよ」って結構ありがたい。
オススメは何といっても最強の二日酔い防止サプリ「ミラグレーン」です。
※ただちょっと手に入りにくい
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まとめ
いろいろな正直これ貰ってもちょっと困る…ってものを紹介してきました。
えー!この前NGなのあげちゃった!という方がいたらゴメンナサイ!
基本的に「自分が誕生日にもらって嬉しいもの」を想像すれば最低限ありがた迷惑は回避できますね。
ただ、それだけだと自分の趣味の押し付けになってしまうので「何を上げたら喜びそうだろう」と相手の顔を思い浮かべながら、お祝いの品を考えるのです。
上に挙げたものの中にもちょっと見方を変えてアレンジすれば素敵なプレゼントになるものもあるかもしれません。
ですが、お祝いする気持ちそのものが嬉しいので、決して奇をてらう必要はないですよ。
まとめると、かさばるものや残るもの、調理に手間のかかる食材は避けるのが無難です。
どうせなら喜んで嬉しがってくれるものを贈りたいですよね。
素敵な贈り物を用意してわくわく周年パーティにでかけましょう!
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