バーで一杯だけ飲んで帰るのはマナー違反?元バーテンダーが語る。
BARで一杯だけ飲んで帰るって失礼?マナー違反になる?
お酒が強くないと一杯で充分!っていう人も多いと思いますが、バーで一杯だけ飲んで帰るのはマナー違反という風潮もあるようです。
本当のところはどうなんでしょうか?
昔バーテンダーをしていたぼくがお答えしますね!
目次
一杯だけ飲んで帰っても全然問題なし!
結論からいうと、バーで一杯だけ飲んで帰ってもぜんぜん大丈夫です。
酒量やアルコールの強さはひとそれぞれですので、マナー違反でも失礼でもありません。
「2、3杯は飲まないと失礼かな?」なんて無理して飲んで辛い思いをしなくてもいいんです。
「一杯で帰るのは失礼」という風潮が生まれた理由
ではどこから「一杯で帰るのは失礼」という風潮が生まれたのでしょうか。
これには諸説ありますが、一番はバーの同業者同士の付き合い方が一般の方にまで広まったのだと思います。
バーの店員同士というのは意外に横のつながりがあって、営業も兼ねて知り合いのお店に顔を出すことが多々あります。
そのときに一杯で帰るのは愛想がないですし、売上にも気を使いますので2杯以上飲むようにします。
ぼくの周りでも「知り合いの店に顔を出したら2杯以上は飲むようにしている」というバーテンダーが多いです。
つまり、バーの店員同士の話しなので普通の客であれば、全く気にしなくていいのです。
1杯だけ飲んで帰る時に注意したいこと
1杯だけ飲んで帰るのは全然OKなんですが、気をつけておきたいこともあります。
ダラダラり飲むのはNG
それはあまり時間をかけて飲むのは良くない、ということです。
バーでは「一杯で粘る客」というのはあまり歓迎されません。
無理をしてまで急いで飲む必要はありませんが、あまりゆっくり飲みすぎるのは良くないということも覚えておいてください。
目安は店やバーテンダーにもよりますが、一杯あたり30~40分程度を時間の限度の目安にすると良いでしょう。
もしどうしても時間がかかってしまう場合は「飲むのに時間がかかるので一杯飲んでください」というと嫌な顔はされにくいです。
お酒がなくなったらサクッと帰る
稀にお酒が空になって氷も溶けきっているのに、会話が楽しいからか帰ろうとしない人がいます。
たまりかねて「何かお入れしましょうか?」と催促しても「大丈夫です」なんて答えが返ってくることも。
こういうのは非常にみっともない飲み方、と思われてしまいます。
飲み終わっておかわりをするつもりがないのであれば、サッとお会計をして退店しましょう。
帰りにひとこと添えるだけで印象が違う
一杯だけ飲んで帰るのはOKですが、何もいわずに帰ってしまうとバーテンダーは「何か失礼をしたかな」「怒らせてしまったかな」と気になってしまうものです。
もし、そのバーが気に入っていてまた来たいと思うなら「あまり酒が強くないので一杯ですいません。」などと告げるのがバーと良好な関係を作るコツです。
もし一杯で帰った時に嫌な顔をされたら
とはいえバーも商売。
一杯だけ飲んで帰られるよりは2杯3杯と飲んでもらったほうが売上も上がります。
残念ながら「バーでは最低2杯は飲むもの」などというルールを押し付けてくるバーテンダーもいます。
あからさまに嫌な顔をしたり機嫌が悪くなる店員がいた場合。
そんな店にはもう行かないほうが良いです。
客を金としてしか見ていませんし、そんな店員がいる店がよいサービスを提供できるとは考えられないからです。
最後に
というわけで、バーで一杯だけ飲んで帰るのは失礼かどうかという話をさせていただきました!
結論は全然OK!問題なし!
ですがバーテンダーも人間。
バーでは人と人とのコミュニケーションが大事です。
一杯で黙って帰ってしまうとバーテンダーは不安になりますし、一杯で長時間いすわられるとあまり気分のいいものではありません。
大人として最低限の気づかいをしつつ、楽しくバーを利用しましょう!
それでは、ステキなバーライフを!