バーで店員に酒をおごるのは必要かどうかを元バーのマスターが語る

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最近、飲酒ペースが加速しているやまたろうです、こんにちは。
寄る年波には勝てず、すっかりお酒が弱くなったと痛感しております。
ミラグレーン様に頼り切る毎日です。

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ところで以前、とある縁で昼はサラリーマン、夜は雇われバーのマスターということをしていたことがあるのです。
カウンター8席ほどの小さなBARでしたが、有り難いことに色々なお客様にお越しいただき、いろいろなお話をしました。
仕事の悩み、恋愛相談、結婚報告、バカな話…

BARデビューの方たちが足繁く通ってくださる常連さんになったり、とても楽しい日々でした。
そしてとても酒浸りの毎日でした。
良くもまああんなに飲んだもんですね(遠い目)

店員が「一杯おごるので飲みませんか?」と言われて

さて、バーをやっているとお客様が「一杯飲んでね」とご馳走していただけることが、よくあります。
バーに慣れていないひとは「これは絶対しないといけないことなんだろうか」「どうして奢らないといけないんだろう」と疑問に思っているひとも多いようです。

お客さんによっては「おごるのは最低限のマナーだよ」という人もいれば「おごったりするなんてばからしい」というひとも、もちろんいます。
ですのでぼくの経験を踏まえ、店員はどう思っているのかを書きしたためさせていただきますね。

やまたろうの場合に思うこと

はっきり言ってぼくはお酒が大好きなので「やったね!!!!」と思います。
ていうか言います。
叫びます。
嘘です。
叫びはしません。

でもとっても嬉しいです。
ぶっちゃけ、売上も上がるという側面もあります。
お金は大事です。

でも、その大事なお金でぼくに一杯ご馳走してくれるということは、少しは気に入ってもらっているのではないかと思うのです。
嫌いなひとにわざわざプレゼントをするなんてことはしないじゃないですか。
初めてのお客さんだったとしても、少なくとも「君に興味があるよ」と言っていただいている気持ちになるというか。
乾杯して時間を共有しようよ、という合図のようなものに感じるのです。

もちろん、おごってもらえないからといって、気に入られてないとも思いませんし、冷たく接客するとかもありませんよ。
むしろおごってもらえた時は、ラッキーくらいの感じです。

逆に無理しておごられるより、楽しく飲んで頂きたい気持ちの方が大きいです。

当たり前という顔をされる、むしろ要求・強要される場合

おごってもらって当たり前、というお店もあります。
「一杯頂いてもいいですか?」と店員が要求してくる場合です。

ガールズバーなどの場合はお酒を飲んだ分が給料に反映されるので間違いなく言われます。
他にも、男女問わず明らかに年下の子が「もらっていいっスか!!!」と若いから許されるだろうとタカをくくって体育会系のノリで言ってきたりもします。
そういうのはおごりじゃなくてたかりなので、ぼくは「心の中の行きたくない店リスト」に登録して二度と行きません。

万が一、初めて入った店でそういう店員がいてしまった場合は「もう絶対来ない」と思いつつも、なかなか断りにくいものです。
ぼくだったら面倒くさいので一杯だけおごってしまいますが、どうしても「奢りたくない!」という場合は「次の予定があって一杯だけ飲んだら店出るからまた今度ね」とか言っておけばすぐ帰れるし一石二鳥!!

断られる場合

ホテルのバーやオーセンティック・バーの場合「仕事中にお酒を飲むのは良くないこと」という認識があるので断られる場合があります。
逆に言うと「バーテンダーに酒を飲ませようとするなんて」と思われるかもしれないということです。
「お客様、ここはそういうお店ではございませんので」みたいな。
言われたことないですけど。

こればっかりはお店の店員に聞いてみないとわからないですが、そういう雰囲気のお店で無理してまでおごらなくてもいいと思います。

他にもお酒が飲めない、お酒が苦手なバーテンダーというのも意外に多いのです。
そういう方には「なんでもお好きなものをお飲みください」とやんわりソフトドリンクを勧めたりします。

あとは自分の飲み分を削ってまでおごってくださろうとする場合は断ることもありました。

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怒られる場合

先ほどの例でも別に怒られるってことはないでしょうが、街場のバーだったりすると
「マナーがわかっていない!!」
「てめえみてえな若造がバーテンダーに酒をおごるなんざ100年早い!」
と怒られるという話を聞いたことがあります。

都市伝説の類なのかもしれませんがせっかく楽しい席で怒られたくはありません。
ここは「失礼かもしれませんが良かったら乾杯していただけませんか?」と遠回しに下手(したて)に言うことで怒られる確率をグッと減らすことが出来ます。

そもそもなぜおごるのか

そこまで気を使って下手に出てまでお酒をおごるのなんて、ばからしい、と思いますよね。
最初に言ったように、毎回必ずおごるひともいれば、全くおごらないひともいます。
他にも良いことがあったときにご馳走してくれる人、財布に余裕があるときにご馳走してくれる人など様々です。

そもそも客が店員におごる、ご馳走する、って他の業界では珍しいような気もします。
余計なお金がかかるだけ、とも言えるのになぜおごるのでしょうか。

おごるのがマナー説

年配の方で経済的に余裕のある方はだいたい「飲んでねー」と言う方が多いようです。
ぼくの接してきたお客様の中でも、年上の方、とりわけ組織の中でで生きてきた方、体育会系の方はそういう傾向が強いように感じます。

恐らく、親や会社の先輩にバーに連れて行ってもらって「バーテンダーには一杯ご馳走するのが大人の飲み方なんだよ」と脈々と受け継がれてきた不文律のようなものがあるのではないかと思うのです。
受け継がれていくうちに「マナー」として定着していったのではないでしょうか。

経済的に余裕のあるという顕示、ステータス的なものなのかもしれませんね。

ちょっと言ってみたい

逆にバーにあまり行ったことがない方の中にはこの「一杯どうですか」を言ってみたいと憧れている方もいるのです。
ドラマとか漫画の影響でしょうか。

数回目の来店でご馳走になり「なにか良いことがあったんですか?」と聞くと「実は言ってみたかったけど、タイミングがわからなくて」という方もいらっしゃいました。

挨拶代わりに

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初めて行ったお店で「挨拶代わりに」といっておごることもあります。
一見さんというのは何を話していいかわからないので、バーテンダーって意外に緊張するものなのですよ。

バーテンダーが職業、仕事の話、年齢などプライベートな事を聞くのはあまり良くないと言われています。
まずは差し障りの無い会話から話題を見つけていくのですが何が差し障らないかわからないからです。
なので、最初の会話ってある意味お互いに警戒しているものなのです。

そこで「良かったら飲んでください」と乾杯すると、初対面同士の距離感が適度にほぐれたりします。
会話のきっかけにもなるのしおごってもらっといてあとは知らんぷりなんてことは普通だったらしないですよね。
なので挨拶代わりに飲んでくださいね、というのはお近づきになるには有効だと思います。

あと、最初だけしかおごってくれなかった、と思われたくないのでずるずると毎回おごってしまう人もいるので、そこは気をつけたほうがいいかも(笑)。

お祝いや良いことがあったときに

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お店の周年や開店、店員の誕生日などのお祝い事があった時には、ご馳走することもあります。
わざわざプレゼントを渡すほどの仲じゃない時、買いに行く時間がなかった時などに、気持ちとしておごるのですね。

また、こういう店側のお祝いのときは「抜きモノ」といってシャンパンやワインをボトルで開けるお祝い用のメニューがあったりします。
これは10,000円以上する場合がほとんどなので「さすがにそれはちょっと…」という時は、さらっと一杯ご馳走するとよいでしょう。

他にも、宝くじが当たった、競馬で勝った、パチンコで買った、などお客さんに臨時収入があったときや、結婚した、恋人ができた、など良いことがあった時に振るまいや乾杯して祝ってほしいから、と頂いたこともあります。

バーで店員におごらない客は空気が読めない客なのか論争

店員におごる理由は様々ですが、「おごらないと空気が読めてないみたいで」という声を聴くことがままあります。
店によってはそういう空気を出してくる店員もいるのかもしれませんし、常連ばかりのお店でおごるひとが多いと自然とそういう雰囲気になりがちです。

ただ、あくまで客はお酒を飲む人、バーテンダーはお酒を作る人という基本的な構図を忘れてはいけません。
そういう空気があるのであればお店側は正すべきですし、客が気を使わなければいけないようなお店はあまり良い所とは思えません。

決しておごらないからといって空気がよめないということはありません

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他のBAR店員が考える「店員におごる論」

この「店員におごる論」は他の人はどう考えているのかしら、と思い何人かのバーをやっている友人に聞いてみました。
主だった意見は

  • 素直に嬉しい
  • ありがたい
  • おごってくれた人は印象に残りやすい
  • 話をするきっかけになる
  • 飲めないので断るが気持ちは嬉しい
  • 何人も連続で言われると正直つらい
  • 逆に変に気を使ってしまう
  • 若い子に言われると「大丈夫なのかな」と心配になる
  • 下心があるのかなと勘ぐる
  • 「おごってやった」「おごってやったのに」などと恩着せがましく言われるくらいならいらない

というものでした。
好意的な印象の意見もある一方、悪印象だったり気を使ってしまうこともあるようです。

これはおごり方、というよりどうも言い方や状況に問題があるようです。
無理に勧めるのではなくスマートに言えば好印象になるのですね。

まとめ

さてさて、つらつらと書き連ねましたが、あなたの「バーで店員におごる論」は決着したでしょうか。
おごる方もおごられる方もいろいろな意見があるのです。

あなたが奢りたくない、ご馳走する理由がわからない、というのであれば、無理しておごる必要はありません。
逆に、店員と距離を縮めたい、というのであれば方法としては非常に有効です。
ですが言い方はスマートに。

押し付けたり恩着せがましい振る舞いはやめましょう。
自分の注文をしたタイミングで「もし良かったら乾杯しませんか?」と言えば大丈夫です。
好意を受けて嫌な気分をするバーテンダーはいないはずです。

それがきっかけでそのお店がとても大事な場所になっていくかもしれませんね。

それでは素敵なバーライフが送れますように。

やまたろうの経験則に基づいて執筆している記事ですので「違う違うそうじゃない。」と思われた方はそっと教えていただけると、とても嬉しいです。

バーで店員に酒をおごるのは必要かどうかを元バーのマスターが語る

しぬほど眠いが口ぐせのBAR好き30代がデザイン・Webとかやりながら酒におぼれる

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