【失敗談】肉食系男子が初デートでホテルに行きたくて必死すぎた話
こんにちは!こんばんは!やまたろうです!
先週末、いつも行く居酒屋で一人晩酌を楽しんでいたんですよ。
そしたら壁とカップルに挟まれてしまうという緊急事態に陥ってしまったのです!
そこはかとなく肩身が狭くなりながら焼酎を飲んでいたのですが、雰囲気からして
どうやらカップルではない = 付き合ってない
ということに気付いたのです。
それどころか、男性が必死に女性を口説き落とそうとしているパターンらしいのです!
がぜん楽しくなってきた!
あらすじとまえがき
舞台は7~8人で一杯になるカウンターだけのお店です。
店の奥から順番にぼく、そのカップル、別のカップル、入り口側に三人組のサラリーマン……は身内話で盛り上がっている模様。
時刻はもうすぐ終電が来る23時前くらい。
女性を口説くのなら勝負の時間帯、と言われているあたりです。
前述のとおり、男性が女性を口説いていたわけなんですが、結論から書くと超ダダスベリしていたんですよ。
そうじゃないよ!そんなんでうまくいかないよ!と思ってムズムズしていたのですが、知り合いでも何でもないので助け舟を出せるはずもなく、心のなかで大笑いがんばれがんばれと言うしかなかったのです。
そんな男女の口説き模様を通して、あなたの今後の恋愛活動の参考にしていただければ、あわよくばあの時の男性たちに届けばと思う次第であります。
アネゴと、肉食系を目指す男子
男子は今日、何が何でもお持ち帰りしたい様子。
お店の大将と目があって苦笑してしまうほど、必死です。
(口説かれている)女性
「アネゴ」って感じのサバサバ系スレンダー美女。
めっちゃ美女。
ひとりでBARとか行くらしい。
(口説いている)男性
いかにも「営業マン」なスーツを着た推定25~27歳。
見た目はちょっとチャラい感じ。元気いっぱい。
やたら「ほんまきれいやし」「めっちゃタイプやし」とアネゴを持ち上げていた。
ひたすらに猛アタックをし続ける男
二人の関係は職場の同僚、な距離感です。
絵面だけでいうと会社の先輩後輩、のような感じ。
スーツ男は何かというとアネゴを持ち上げています。
「カレシ欲しいなー」って言うなり
「可愛いからすぐできるでしょ!」
「BARにいっても出会いないんですよ」と大将に話す
「いや!こんな綺麗なひとBARにいってもにおったらほっとかないっしょ!ぼくならすぐ声かけますよ!」
と、とにかく猛アピール。
アネゴは「そんなことないよー」といいながら別に嫌がるでもなく話は盛り上がっています。
いいんです。
アピール大事。
積極的っていいね。
でもね、全然響いてない!
全く相手にされてない感がひしひしと伝わってくる!
押してダメなら引いてみようよ!
押してダメならもっと押せ!はイケメン専用装備やで!
女子が男子に言う「カレシほしい」は「(お前以外で)カレシほしい」の場合がほとんどである。
焦る男の猛スパート!
で、終電が近づいている焦りもあってか、スーツ男は酒を飲むペースが早くなっていきます。
「もっと飲もうや!」
「次何飲む!?」
と、どんどん煽ります。
こうなると、「完全に今日決めにかかっているな」というのがバレバレなんですが、残念ながらスーツ男のテンションは上がっていく一方。
とにかく酔っ払って楽しくして終電タイムをやり過ごす作戦のようです。
さあどうするアネゴ!
「ウーロン茶で!」
バレバレやないか!
むしろ完全に引かれてもうてるやないか!
だから言ったのに……(言ってない)
本人は必死で気づいてないかもしれないが、周りからは「今日決めにかかっているな」というのはバレバレ。
つまり相手の女性にもかなり高い確率でバレている。(脈がないほど冷静な分、バレる率は高まる)
なおも悪あがきを続ける男
そろそろ諦めモードに入っても良さそうなものですが、全くめげる気配はありません。
というのもアネゴが全く嫌そうな素振りをみせないのです。
天然なのか、もしかしたら必死なスーツ男を見るのが楽しかったのか……
ただ、流石にスーツ男も「このペースで行くと本日のミッションは成功しそうにない」というのを薄々感じ始めているようです。
こうなってくると必死というかムキになっているようにも見えますが、なんとか今日、どうにかしたい様子。
手応えもない……
終電も近づいてくる……
どうする……どうする……おれ……
「おれ、酔っ払って楽しくなると美味しいテキーラ飲みたくなるねん!テキーラ飲みに行こ!」
なにその設定!!
そんな話してなかったやん……
オススメの日本酒とか聞いてウンチク語ってたやん……
その後のスーツ男の行動は早く、かつ的確なものでした。
アネゴに「目になんか付いてるよ。トイレ行って見てきたら?」と言ってトイレに行かせるなり
「すいません!会計!」
といって会計を済ませ、そそくさと身支度。
アネゴが返ってくる頃には店を出る準備万端で
「じゃあ行こっか!」
といって選択肢を与えない徹底ぶり。
強引……!
強引だけど……!
そこまでできるやつがどうしてこうなった!
会計の時のスマートさもそうだけど、お店入った時に奥の席ゆずるとか、コート掛けてあげるとか、車道側歩くとか、そういう細かいエスコート力を見ている女性は意外に多い。
ただ、最初にエスコートをしっかりしていて酒が入るにつれ疎かになってしまっても「気を許してくれてるな」という印象を与えてマイナスにならないこともあるが、最後の方だけやたら丁寧になると下心のようなものが見え隠れする。
その後のふたり
とりあえず、お会計を払ってもらったこともあるし、もう一軒、テキーラを飲める店に行きましょう、ということになったようです。
良かったね!
当然ついていくわけにも行かないので、ぼくがみた二人の話はここまでです。
二人が帰った後、老婆心ながらお店の大将に聞いてみました。
ぼく「さっきの男子、今日どーしてもホテル行きたいって感じでしたね。まあ美人でしたもんね。」
大将「そうだったねー。」
ぼく「女の子無事に帰れるといいですね。」
大将「大丈夫!たまに来てくれるんだけど、ああいうの慣れてて、上手に逃げるの得意な子だし家もタクシーで1メーターで帰れるくらい近いって言ってたから!」
暖簾に腕押し(のれんにうでおし)という、さっぱり手ごたえがないことをいう諺がある。
押しても押しても手応えなんてないのである。
それに暖簾は腕押しするものではなく、くぐるものなので腕押ししている時点で求める結果など返って来ようもないのである。
まとめ
昨今、「世の中、草食系男子ばかりなので肉食系男子がモテる!」みたいな風潮がある気がします。
オラオラ系とか、強引さがウリみたいな。
今回紹介した男性みたいに「押しまくればいいんでしょ!」っていうのは肉食系とはなんか違うと思うんですよね。
肉食獣、たとえばライオンとかって、協力しあったり待ち伏せたりこっそり近づいてみたり、いろいろ頑張って獲物を狩るじゃないですか。
「あ、美味しそうなシマウマがいるぞー捕まえろー」なんつって正面から追っかけても捕まんないですよ。
狩り舐めんなって話ですよ。
オシャレに気を使ってみたり、楽しませるたり、気を使ってみたり……女の子に気に入られるために牙を研ぐさまが肉食系と言われる所以じゃないのかと。
「とにかくアピールして押しまくれば女の子は落とせるんでしょ?」って「この変な草喰ったらモテるんでしょ!」並に草食系的発想だなと思った次第でした。
ではでは!