ヘルプマークとは?東京だけ?知っておいたほうが良い知識や配布場所など
こんいちは!こんばんは!やまたろうです!
老人3人に「席を譲れ」と言われた女性が「ヘルプマーク」を見せた話というのがTwitterやfacebookなどのSNSで拡散されているのを見かけました。
普段こういう真偽のわからない拡散されている情報は、ともすればデマの拡散にもつながりかねないので距離をおいているスタンスなのですが、「ヘルプマーク」というものを知らなかったこともあり、少し調べてみることにしました。
ヘルプマークとは
ヘルプマークはこんなマークです。
外見からは分からないけれど援助や配慮を必要としている人のために作成されたマークです。
例えば
- 義手・義足や人工関節の人
- ペースメーカーや人工臓器など内部障害を持っている人
- 指定難病の人
- 妊娠初期の人
など援助や配慮を必要としている人が対象に作られました。
ヘルプマークは誰が作ったの?
東京都の福祉事業として作成されました。
デザインの著作権は東京都に帰属していて、商標登録もされています。
マークのデザインは公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)、永井一史さん、柴田文江さんによるものです。
ヘルプマークの歴史
2012年10月に都営地下鉄大江戸線でヘルプマークの配布や優先席へのステッカー標示などが開始されています。
2013年7月には都営地下鉄全線、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーで、2014年7月からはゆりかもめ、多摩モノレールへと拡大しています。
2016年3月現在では、東京都内や首都圏でしか見ることのないマークなんですね。
まだまだ歴史は浅いので、これから全国的に認知の拡大を目指しているようです。
京都府、札幌市などへも広がっているとのこと。
※2017年4月20日追記
平成29年3月現在、ヘルプマークが導入されている府県です。
京都府・和歌山県・徳島県・青森県・奈良県・神奈川県
ヘルプマークをもらうには
対象者の申し出があれば下記の場所で無料配布してもらえるそうです。
- 都営地下鉄各駅 駅務室(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅を除く)
- 都営バス各営業所
- 荒川電車営業所
- 日暮里・舎人ライナー駅務室(日暮里駅、西日暮里駅)
- ゆりかもめ駅務室(新橋駅、豊洲駅)
- 多摩モノレール駅務室(多摩センター駅、中央大学・明星大学駅、高幡不動駅、立川南駅、立川北駅、玉川上水駅、上北台駅)※一部時間帯を除く
- 東京都心身障害者福祉センター(多摩支所を含む)
ぼくは関西在住なので全くピンとこないのですが、都内であれば最寄り駅で貰えるイメージなんでしょうか。
家族の方が代わりに行っても受け取れます。
書類等の提示は必要なく、申し出れば受け取ることが出来ます。
ヘルプマークを身に着けている人をみかけたら
車いすに乗っていたり、お腹の大きい妊婦さんだったりすると援助を申し出やすいですが、ヘルプマークを身に着けている人は、外見的に援助が必要かどうかはわかりません。
健康に見えても、立っているのが辛かったり、同じ姿勢でいることが困難だったりすることもあります。
バス・電車では席を譲るようにしましょう。
また、優先座席に座っているひとがヘルプマークを持っていれば、援助が必要な人ですのでジロジロ見るのはやめましょう。
また、事故や災害時、突発的な出来事の時に臨機応変に対応することが困難な人もいます。
困っている人がいたら声をかけるなどの配慮もしましょう。
まあ、これは別にヘルプマーク関係ないですけど。
「ヘルプカード」というのもありますよ
ヘルプマークの他に「ヘルプカード」という理解や助けを求めるツールを作成する取り組みも行われています。
ヘルプカードは、いざというときに必要な支援や配慮をお願いする時に円滑にコミュニケーションできるために作られたカードのことです。
表にヘルプマークを印刷して、統一的なデザインになっています。
裏面はそれぞれの障害や病気にあわせて自由に書き込めるようになっているのです。
表面で助けや援助を求めていることを伝えて、裏面に具体的にどうしてほしいのかが書いてあるイメージですね。
これは有用。
まんま引用しますが
「ヘルプカード」には、次のようなことが期待できます。
本人にとっての安心
「何かあったときに、味方になって理解してもらえる、手助けしてもらえる」。それは、障害のある人自身にとっては、何よりの安心です。
家族、支援者にとっての安心
「何かあったら、どうしよう」。
緊急連絡先を本人が携帯していることは、家族や支援者の不安を和らげます。情報とコミュニケーションを支援
要となる情報をあらかじめ備えもつことができます。さらに、緊急時に支援してくれる人とのコミュニケーションのきっかけになります。
障害に対する理解の促進
「ヘルプカード」は幅広く知れわたることで初めて機能します。そのためには積極的なPRが必要となります。
それによって、ヘルプカードを必要としている人の存在や障害への理解を広めることができます。
困っててて助けて欲しいけど声をかけられない、という人や困ってそうだけど声をかけにくい、という人の橋渡しのツールとしていいんじゃないかなーと思います。
ちょっとでもハードル下がるかもしれないしね。
最後に
というわけで、ヘルプマーク、ヘルプカードについて取り上げてみました。
まだまだ普及が進んでいる途中で、充分な認知があるとは言えない状況のようですが、ひとそれぞれ、悩みもそれぞれ、お困りのこともそれぞれということで助けあいの文化がもう少し広がれば良いなと思います。
少なくとも障害のある方や妊婦さんには電車やバスで席を譲る、というのはデフォルトで行きたいものです。
(モンスター○○、みたいな人もいるとは耳に挟んだことがありますが)
何でもかんでもやってあげるのも正しくないかもしれないですし、過剰な援助や配慮もどうかと思うこともありますが、困っているひとは助けるのが人情ってもんじゃない、と思いつつ。
ではではー。