映像つくりたい!動画を配信したい!と思ったら、まずはカメラが必要です。
でも世の中にはいろんなカメラがあって
- どれを選んでいいかわからない……
- いくらくらいが相場なの……
- どう違うの……
なんてお困りの方も多いんじゃないでしょうか?
カメラを買ったのに、自分の撮りたい動画には向いてなかった……なんてなったら悲しいですよね!
そこで昔、映像制作を仕事にしていて映像の専門学校で講師したこともあるぼくが、新入生に教えるぐらい丁寧に初心者さん向けカメラの選び方のアドバイスさせていただきますね!
やまたろうの映像歴
ぼく自身も映像の専門学校の出身で、20代のころは映像制作会社で働いていました。
主にスポーツ系や音楽系の映像に携わっていたんですが某日本のサッカー球団(現在も1部リーグに所属)や、20万人規模のライブを行うグループのお仕事をさせて頂いたことも。
業界自体の規模の縮小や、WEBへの興味などあり現在はWeb構築、UI設計などをしているサラリーマンです。
が、出身の専門学校の縁があって、某専門学校の映像学科で非常勤講師を3年ほどしていました。
(契約が切れて退職する際、ぼくが残れるようかけあってくれた生徒が何人かいたくらいには慕ってくれてたのが嬉しかったです笑)
現在は旧知の方がくださるお仕事に年数回ていど携わっています。
どんなカメラが良いか考える前に
さて、まずは何をおいてもカメラが必要になってくるんですが、とっても重要なのが何を撮りたいかということです。
別に決まってなくても大丈夫なんですが、決まっていたほうがカメラ選びはスムーズです。
そしてもうひとつ。
撮った動画をだれにみせたいか。
- ユーチューブやSNSにアップしたい
- 家のテレビで家族と鑑賞したい
- DVDにしてみんなに配りたい
- 商品として販売したい
などなど。
要するに、どれくらいのクオリティのビデオを作りたいかっていうことですね。
場合によっては最近のiPhoneやスマホってめちゃくちゃきれいなんでぶっちゃけスマホで充分です。
最終的にYouTubeにアップするくらいであれば。
また、世の中に出回っているいわゆる静止画用のカメラもほとんどが動画撮影機能がついていて画質もきれいです。
ということを考えながら選択肢は大まかに
- スマホを使う
- 一眼レフなどの静止画用カメラを買う
- 動画用のカメラを買う
の3つです。
(Go Proとかウェアラブルカメラもあるけど今回は微妙に趣旨が外れる気がするんで除外します)
スマホを使う
このご時世、スマホを持っているひとはかなり多いでしょう。
ていうか、いまもスマホで読んで頂いているのではないでしょうか?
スマホの良いところ・良くないところ
- 追加でお金がかからない
- 複数台撮影も手軽にできる
- (機種によるが)画質はそこそこ
- レンズが選べない(スマホ用レンズもありますが)
- 光学ズームができない
iPhoneなどは実際に撮影で使ったことがありますが、実にキレイです。
ただ、あくまでスマホサイズの画面で見るとキレイ、って話であってテレビ画面などでみる前提だとちょっと厳しいかもしれません。
あと、光学ズームがついていないので(指で広げてズームになるのはデジタルズームといって引き伸ばしているだけ)、スポーツや音楽のライブなんかを撮るのには向いていないように思います。
逆に◯◯やってみた!とか、弾いてみた!なんかの場合、スマホで充分なんじゃないかなあ、と。
コンデジや一眼レフカメラを使う
写真を撮る目的のカメラです。
コンデジっていうのは「コンパクトデジタルカメラ」のことで、こういうイメージ。
一眼レフはまあ、ピンキリなんですが「レンズが交換できる」っていうのがウリですね。
先ほども述べたように動画もとれる機種がほとんどですが……
一眼レフカメラの良いところ・良くないところ
- 画質がキレイ
- レンズを替えることで幅広い映像が取れる
- 撮影技術や知識がある程度必要
- (機種によるが)レンズも含めるとけっこうお金がかかる
- 長時間撮影ができない
やっぱり画質がとってもキレイ。
レンズも替えられるのは魅力なんですが、じつはレンズ選びって感性とかセンスじゃなくてガチガチの理屈なところがあるんで、そういうのが苦手な方には向かないと思います。
そして長時間撮影ができない。
だいたい30分連続録画くらいが限度だと思います。
これはシステム的にそうなっていたり、連続動作でカメラが熱くなって保護するために止まってしまうんですね。
あくまでも写真撮影用に開発されているわけなのです。
ぼくの知る限り一般の一眼レフカメラで2時間以上撮影できるのはPanasonicのGHシリーズだけ。
本体だけで20万円越えます。
なので長時間のスポーツや発表会、ライブなどには向かないと思います。
逆にドラマやミュージックビデオ、風景をつなぎ合わせたり製品紹介など、ある程度台本が合って、あらかじめやることが決まっている撮影には向いているでしょう。
値段はピンキリ、というと元も子もないのですが、5万円~くらいのカメラが入門的に相場でしょう。
動画用のカメラを使う
イメージとしてはこういう感じのやつでしょうか。
THE ホームビデオ!って感じの。
なんか見た目が……とか、しょぼそう……とか思われがちですが、なかなかどうして、けっこう良いですよ。
一眼レフカメラの良いところ・良くないところ
- 価格が手ごろ(数万円~)
- 動画用に設計されているので、技術や知識がなくてもそこそこしっかり撮れる
- 長時間撮影もへっちゃら
- 光学ズームがついてる
- 画質にはあんまり期待できない
ね、いいところばっかりでしょ?
動画用なので当然、動くものを撮ることを考えられているのでブレにくいし、速い動きでもしっかり撮ってくれます。
画質にはそんなに期待できませんてところ以外は。
でも、これってプロレベルでみて、つまり映像制作でお金が取れる、取れないのレベルで、っていう話です。
それこそ、YouTubeに流すために何十万もする高いカメラ買ったものの使いこなせなくて放置、簡単に撮れるから映像作るの楽しい!ってなったほうがよっぽど良いのです。
本格的に撮影技術を身に着けたい、プロレベルで本格的な映像を作って応募したり発表したりしたい!という方には向いていません。
何を撮りたいかは決めてないけど映像作ってみたい!という方や、スポーツや発表会、ライブ撮影したい!とお考えなら動画用のカメラをオススメします。
相場は、うーん。
あんまり安いとほんとにしょぼかったりするので6~7万円からくらいのものを選ぶのが良いでしょう。
2000万画素!とか○○センサーとかって何?
よく2000万画素!!とかあるじゃないですか。
今でいうと4Kで高画質!とか。
ちゃんと説明しようとするとものすごく長く、そしてものすごく難しくないのでざーっくりいきますね。ぼくも専門的には詳しくないし……
最後の、つぶつぶの数が画素数っていうことです。
つぶつぶが増えていけばより精密に再現できるようになるのがイメージできるでしょうか?
ちなみに4Kっていうのはこのつぶつぶが8,847,360個あるよってことです。
ぜんぜんピンとこないでしょ?
なんで多ければ多いほどいいっちゃいいんですが、そんなことよりもセンサーのほうが大事なんです。
ソニーもパナソニックもキャノンも各社、このセンサーは独自開発しています。
で、このセンサーはおっきければおっきいほど良いです。
(一般的に)いちばんおっきいのが「35mmサイズ」で単に「フルサイズ」とか「1.0型」とか呼ばれています。
その他のサイズは4/3型(フォーサーズ)とか「1/○○型」t表現されています。
動画用のカメラは画質があんまり……といいましたがフルサイズセンサーを搭載している機種がほとんどないっていうのが大きな理由なのです。
(あってもすごく高い)
実際に撮ってみるのがオススメ
カメラってすごく相性があるので、数万円単位の出費になるので、高額であればあるほど実際にさわってみたり撮ってみるのが絶対いいです。
他にも、カメラをレンタルしてくれるサービスもあります。
業務用カメラの品揃えも充実していて、毎回どれを借りようか悩みまくります。
1泊2日からレンタルできるのも魅力。
ちなみに前回は「SONY NEX-FS700JK」をレンタルしたところ、相性かなり良くて欲しくなったんですが定価は当たり前に数十万します……
あとぼくはお世話になったことはないんですが「Rentio(レンティオ)」さん。
こちらは3泊4日からのレンタルが中心ですが、その分同じ期間借りた場合、レンティオさんのほうがお安くなるようです。(商品によりますが)
最後に
というわけで、初心者さん向けカメラの選び方をご説明させていただきました!
もし参考にしていただいて、相棒と呼べるようなカメラと出会えればとってもうれしいです!
どんどん使って楽しく映像を撮りましょう!
それではステキな撮影ライフが送れますように!!