最近YouTuberやニコ生、Instagramなど、一般の方でも簡単に動画や映像を作って世界中に配信できる世の中ですよね!
ただ、興味があってやってみたいと思っても
- なんだか難しそう……
- なにから初めていいかわからない……
- お金がすっごいかかりそう
なんて踏み出せずにいる方も多そうです。
というわけで昔、映像制作を仕事にしていて映像の専門学校で講師したこともあるぼくが、新入生に教えるぐらい丁寧に初心者向け映像の作り方のイロハを説明させていただきますね!
目次
映像を作るのに必要なもの
さてさて、実際に映像や動画を作るのに必要なものはなんでしょう?
答えは簡単で、カメラさえあれば作れるんです。
プロだろうがアマチュアだろうが録画ボタンさえ押せば何かしら映るんです。
いや、真面目な話。
だれに見せたいのかがめちゃくちゃ大事
例えばInstagramで友だちにクスッと笑ってもらいたいのであればスマホのカメラでで十分です。
ピコ太郎とかヒカキンみたいに動画でひとやま当てたいんや!っていうことならある程度の装備は必要です。
友だちの結婚式の動画を編集して渡すにしても、新郎新婦にだけ渡すのか出席者全員に渡すかでも変わってきますよね。
なので、特定の人にだけ見せるのか、不特定多数なのか、それは多いのか少ないのか、を考えておいたほうが良さそうです。
もちろん、映像を作ること自体を楽しむのも大いにありですが、その場合は本人の熱量の問題になってきます。
なぜなら、映像機器って何にせよ結構いい値段するからです。
脱・初心者に向けて映像作りに必要な機材
というわけで、映像を作る時に最低限必要な機材を見てみましょう。
- カメラ
- 三脚
- 動画編集ソフト
- パソコン
です。
もう少しクオリティが高いものを作りたいのであれば
- 照明
- レフ板(光を反射する板)
- スタビライザー、ステディカム(ブレを軽減する機材)
- マイク
- 動画加工ソフトやCGソフト
などが必要になってきます。
どんなカメラを選んだら良いかはこの記事を参考にしてください。
動画加工ソフトっていうのは、色味やコントラストを調整したり文字を入れたり合成したりするソフトです。
動画編集ソフトでもできるんですが、より凝ったことができます。
映像ができるまでの流れ
さて、撮りたいかも決まり最終的にはYouTubeで公開しよう!とテンション高めでさっそく撮影開始!というには少し早いのです。
学生に教えていたときにも言っていたんですが、段取り7割、つまり撮影前の準備の段階に全労力の70%をかけるべきなのです。
映像が完成するまでの過程はこうなります。
- 企画する
- 絵コンテ・脚本などを用意する
- 撮影場所を決める
- 撮影日時を決める
- 必要なら出演者・スタッフを手配する
- 必要な機材・道具を揃える
- 撮影する
- 編集する
- 公開する
1~5までが「撮影前の準備」にあたります。
え、ハードルが高そう?
だいじょうぶだいじょうぶ!
そんなに難しく考えなくても!
簡単に説明していきますね!
企画する
どんな映像にするのかを決めましょう。
ふんわりとしたイメージで良いです。
むじろ凝ったりする必要はなく簡単に説明できるようなフレーズに落とし込みましょう。
「○○が○○して○○する動画です」という風に。
結婚式などの記念ビデオを作る場合でも「面白くしたい」「感動できるようにしたい」など何となくストーリーを思い描いておくと良いでしょう。
絵コンテ・脚本などを用意する
企画で決めたことを基に、さらに具体的に撮影内容を決めます。
絵コンテや脚本なども準備しましょう。
ここで大事なのは「その場の雰囲気で決めながら撮ろう」作戦は大抵の場合、失敗するということ。
映像を作った経験が少ないなら余計に、です。
なのでなるべく具体的に決めておいたほうがよいのです。
「○○してみた」などのドキュメント系の動画でも、例えば「1時間でハンバーガー100個食べてみた」だったら
- 全然食べれなかった場合(10個未満)
- 中途半端に食べれた場合(50個くらい)
- 余裕だった場合(30分で完食)
- 制限時間でギリギリ完食
と、ケースごとにオチを用意しておくなりすると、撮影時の混乱が少なくて済みます。
※ユーチューバーの動画はオチがなくてもいいらしいんですが。あんまり知らない。
撮影場所を決める
私有地はもちろんですが、公園や河川などの公共施設は個人の撮影でも管理者の許可が必要な場合があるので注意しましょう。
近所の公園で撮影していて通報されることは稀ですが、騒音など近隣の住民の迷惑になる行為には十分注意してください。
ちなみに実際に現地に下見に行くことを「ロケハン」といいます。
撮影日時を決める
ひとりで短時間で撮影するんなら別にいいんですが、他のひとにも手伝ってもらう場合には、目安となる1日の撮影スケジュールを決めておきます。
- 10:00~12:00 シーン3
- 12:00~13:00 お昼休憩
- 13:00~15:00 シーン1
- 15:00~17:00 シーン2
というようにザックリで大丈夫です。
これによって、ひとつのシーンに時間がかかり過ぎるのを防ぎます。
特に屋外で撮影する場合、太陽光の影響をモロに受けるので時間をきっちり守るのが大事になります。
必要なら出演者・スタッフを手配する
ドラマなどを撮る場合なら出演者、その他ひとりでは難しい撮影ならスタッフを手配します。
もし手伝ってもらうなら、ギャラ・報酬の話を最初にしておいたほうが絶対に良いです。
「手伝ってくれない?」だけだと、手伝う側からしたら「これってタダ働きなのかな?お礼はしてもらえるのかな?」と疑心暗鬼になって、人間関係が壊れてしまうこともあるのです。
この手のトラブルは本当に多いので、要注意。
「お礼はできないんでけど、手伝ってくれない?」「ご飯おごるから手伝って!」とあらかじめ言っておくのが大事です。
必要な機材・道具を揃える
カメラや三脚など、撮影に必要な機材をリストアップして手配します。
小道具などが必要な場合や一つのものが大量に必要な場合などは当日では対応できないことがあるので注意しましょう。
めったに使わないような機材や高額な機材ならレンタルがおすすめです。
ぼくもいつもお世話になっているビデオエイペックスさんです。↓
撮影する
用意された絵コンテ・脚本、スケジュールを基に撮影します。
前述したように時間を決めておかないとけっこうダラダラしてしまいがちなので、たとえひとりで自撮り撮影する場合でも時間の管理だけはしっかりしましょう。
編集する
撮影データを基に編集します。
編集ソフトはMacなら
iMovie(アイムービー)やFinal Cut(ファイナルカット)が有名ですね。
Final Cutはかなりのお値段しますが高機能です。
Windowsならフリーソフトから廉価な編集ソフトまで幅広くあります。
が、ぼくはほとんどAdobe Premiere Pro(アドビ プレミア プロ)しかさわったことがないので割愛します。
※ちょっとわかりにくいんですが1ヶ月体験版があります。
右上「メニュー」→「製品」→「Premiere Pro」→購入する横「体験版で始める」
でダウンロードできます。
公開する
完成した映像をYoutubeにアップロードするなりDVDにして配るなり何なり。
むずかしく考えなくてもだいじょうぶ!
とまあ、わりと本気で撮影するときに必要な工程を説明させていただいたんですが、実際はそこまでむずかしく考えなくても大丈夫です!
大事なのは撮影に入るまでに、完成形のイメージが頭のなかにあったほうが良いということなんです。
脳内再生で完成ビデオが流れる感じですね。
「撮影しながら内容を決める、考える」というのは実はすごく難しくて、プロでも「撮影までにすべてのカット割りが決まってないとイヤだ」なんて方も多いくらいです。
ギターではじめてライブに出るけど、弾きながらフレーズ考えるわ、なんてやんないでしょ?
特に映像を作り始めて間もない時は、アイデアも出ないし引き出しも少ない、という状態なので事前に準備しておくことがとても大事です。
いや、要するに「ちゃんと準備しとかないと当日グダグダになって絶対シラケるよ」てことですね。
最後に
というわけで、超ざっくりですが映像作りの流れみたいなものを説明させていただきました!
実際は「映像」とひとくちにいっても多種多様なのであくまでも汎用的な説明ですが参考にしていただければ幸いです!
はじめて映像を作る方はわからないことだらけでしょうが、まずは
- まずはだれに見せたいか、どんな映像をつくりたいかをしっかり考える
- 撮影前に完成系をイメージできるように
- 準備、超大事
若干、精神論ぽく見えるかもしれませんが、心構えはとっても大事です。
映像作りって確かに大変かもしれませんが、完成した時の達成感、公開した時のドキドキ、反応があったときの嬉しさなど、日常ではなかなか味わうことのできない要素が盛り沢山です。
最初は右も左もわからないかもしれませんが、まずは簡単なものをひとつ、作ってみましょう!
それではステキな映像制作ライフを!